NISSAN GT-R (R35-140468)


まさか、手にする日が来ようとは。。

3年間で5,000km程度しか乗っていない状態でMINI ONEの車検を迎え、当時の暮らしの中で、都心で車を持つ必要性に疑問を感じ、車を手放すことを決意。以降、必要な都度、レンタカー(近年はカーシェアリング)で済ませる事の合理性に、全く不自由を感じることなく今日まで過ごしてきた。
R35が発売された2007年当時も、もちろん興味を惹かれてBestMoteringDVDの毎号の企画に注目してはいたものの、購入しようとは思わなかった。
そもそも価格が上がったことも理由のひとつだが、当時、何かの雑誌で読んだ記事に、ブレーキパッド交換時にローターもセットで交換する必要があり、その価格が4本で98万、とかいう話があったのが結構インパクトが大きかった(今調べると、あれは正確な記事ではなかったようで、ローター交換が必要になるのは、ある特定の条件が重なった時だけであり、普通の使い方をしていればそのようなことはない。価格も正確ではなかったようであるが)。
いずれにしても、もう手の届く車ではないな、という思いは強く、当時妻が気を使って「買ってもいいよ」と言ってくれたこともあったが、それでも心は動かなかった。

あれから十数年。歳を重ね、人生もある程度先が見えてきて、暮らしも変わった今、ふと立ち止まった時に、R35はまだ現役モデルとして存在していた。モデルイヤー制であるがゆえ、ほぼ当時の姿のままで、未だに世界トップレベルのパフォーマンスを失わずにいた。世の中は、脱化石燃料が加速、おそらくR35は最期のガソリンエンジンGT-Rになると言われている。時を経て、暮らしの中で優先すべき事項が好むと好まざるとに関わらず変わっていく中、この選択肢が浮上してきたのは何かの因果なのか・・・
いずれにしても、おそらくこれが最期の愛車になる可能性は高い。存分に味わいたいと思う。

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