▲　『OUTRIDER』というツーリング雑誌があります。夏を迎えるとバイク雑誌はこぞって北海道特集を組みますが、あるとき『OUTRIDER』の表紙（もしくは特集ページの扉絵だったか）に載った１枚の写真が私の心を強く捉えました。それは、段々の道をこちらに向かって走って来る１台のバイクの写真（上記イラスト参照）。 道道106号線のツーリング記事でした。
　実際に訪れてわかったことですが、道道106号線には、実はこのような段差の激しい道はありません。数百ｍという単位で見れば、確かにゆるやかな起伏はあるのですが、感覚的にはひたすら平坦で真っ直ぐな道です。その写真は望遠レンズによる遠近感の圧縮効果を狙って作画されていたため、極端な段差のある印象的な道に見えたわけです。
　写真と実際の道の印象は異なれど、やはり道道106号線は素晴らしい道でした。あの１枚の写真が私を北海道ツーリングに駆り立て、そしてその後も北海道に誘い続ける、言わば原風景になっている気がします。

（撮影:1998/07/29）

▲　平坦で真っ直ぐな道に見えますよね。（天気がいまいちなのが残念）

（撮影:1998/07/29）

▲　でも、拡大すると、ご覧のようにゆるやかな起伏があるにはあります。このような場所を超望遠レンズで撮って、サンフランシスコの坂道のような段々に見せたのでしょう（ちなみに『OUTRIDER』に載ってたのは、ここではなく別の位置の写真だったと思います。）

（撮影:1998/07/29）

▲　北海道の話題とはズレますが、今は亡き愛車、KAWASAKI ZRX-1100。ライムグリーンも似合いますが、Z1Rを思い起こさせるこのカラーが気に入っていました。

（撮影:1998/07/29）

▲　このあたりは少しの起伏もなく、どこまでも続く直線が空に消えています。

（撮影:2001/07/18）

▲　別の日の写真です。道の両側には、いかにも北海道らしい風景が広がります。やはり晴れているといいですね。

（撮影:2001/07/18）

▲　牧草地の向こう側に利尻島が見えます。

（撮影:2007/06/17）

▲　・・・ということですが、写真もずいぶん古くなったしデジカメも新調したので撮り直してきました。

（撮影:2007/06/17）

▲　真っ直ぐに続く道・・・

（撮影:2007/06/17）

▲　・・・を望遠で見ると、こんなに起伏が。『OUTRIDER』の撮影ポイントはここか？

（撮影:2007/06/17）

▲　道道106「道道稚内天塩線」の標識と利尻島。

（撮影:2007/06/17）

▲　標識と風景をもう１枚。嫁が、道端に咲く白い花を撮りたいというので車を停めました。

（撮影:2007/06/17）

▲　カリフラワーみたいな花が、道道106号線沿いにずっと咲いています。セリ科の植物であろうことはわかりましたが、ネットで調べると似たような花が多いです。結局、オオハナウドではなかろうかとの見解に至りました。

（撮影：2007/06/17）

▲　あざらし越冬地で有名な抜海港をちょっと通り過ぎたあたりです。右奥が抜海港です。
⇒スクロールしてご覧下さい。

（撮影:2010/05/22）

▲　利尻旅行の前日にまた来てみました。今回の旅行用に新調した超望遠のデジカメで撮影して確信しました。昔『OUTRIDER』で見た光景は、やはりここに違いありません！　（上の方で、「ここか？」と言っているのと同じ場所です。）